底知れない音楽 ~シューベルト 交響曲第8番「未完成」

数か月前に新聞広告で知ったのだけど、昭和21年の2月に広島でシューベルトの「未完成」が演奏されたという記録が残っているのだそうだ。場所は焼け残った高校の講堂で、演奏者もどうやら寄せ集めだったようだが、あのおぞましい原爆投下からまだ半年しか経…

ネットの力と「魔法使いの弟子」

こんなニュースが流れてきた。○ネットの「善意」の盲点 九州豪雨で「タオル大量送付」が起きたワケhttps://www.j-cast.com/2017/07/12303051.html?p=all 事の発端は、今回の記録的な豪雨で九州中部で大きな被害が出たが、被災地の一つである日田市の女性が自…

シューベルトの交響曲第7番、は…

先日、所属しているアマオケでシューベルトの「未完成」交響曲を演奏したのだが、チラシやプログラムにその番号が「第7番」と書かれているのを見る度に、心の片隅に違和感を覚えるのがどうしても避けられなかった。 ある年齢以上の人ならば分かるだろうけど…

「Freude」の終焉

「Freude」のページが遂にアクセスできなくなった…。 アマチュアオーケストラ活動をしている人でこのサイトを知らない人はいないのではないだろうか。 僕自身、今までどれほどお世話になったことだろう。基本的にアマオケのリンク集および演奏会情報・団員募…

レジェールリード 不都合な真実

これまで4回に渡って自分がレジェールリードを使ってみた経緯や雑感を書いてきたが、前回「レジェールリードと合理主義」でけっこうレジェール万歳的なニュアンスだったので、これで終わってしまうのもなにかと思い、最後にレジェールリードについて気付い…

レジェールリードと合理主義

年明けに並クラもレジェールに移行して4か月。バスクラはもう1年余り前からレジェールにしていたけども、やはり並クラでも使っていると自分がレジェール使いになったんだという気持ちが強くなってきたのを感じる。 それと共に、吹き方全般いろんなことが、…

レジェールリード右往左往

前回、並クラでのレジェール使用をきっぱりあきらめた所(「リードが"へたる"とはどういうことか?」を書いたのもこの頃)まで書いたが、不思議なもので、そうなってみたらまた思いもかけない方面からレジェールに関しする出会いがあった。ちょっとわき道にそ…

レジェールリード七転八倒

レジェールリードに関してかなり長い事懐疑的だったことは前回も述べたけど、バスクラで非常に好感触だったこともあってその認識が一変した。その後バスクラをレジェールで何度も吹き、本番も経験するうちに、慣れてきたこともあるのだろうが、その音色や抵…

レジェールリード狂騒曲

レジェールリードの存在を知ったのはもうかれこれ10年以上前になるだろうか。確か最初にその実物に接したのは2005年夏にパルテノン多摩で開催された国際クラリネットフェスティヴァルでのことだった。この時には国内外の著名なクラリネット奏者が多摩に集結…

「俺を誰だと思っているんだ」

その言葉を発した時点で、その人は既に自らのプライドに凝り固まってまわりが見えなくなっている。

マウスピースのリフェイシング!?

前回、マウスピースの手入れについての考察を書いたばかりだが、その矢先、今月号のPipers(Vol.426)に興味深い記事が載っていた。「マウスピースのリフェイシング」についてだ。 リフェイシング? 耳慣れない言葉だがその意味するところは察しがついた。フェ…

マウスピースの洗浄、その試行錯誤

楽器の演奏にはマニュアルは存在しない。そりゃ基本的な吹き方とかそういう指針めいたものはあるけど、個人差があって「こうすれば必ずこうなる」と言い切れるようなものはない。結局のところある程度まで行けばその先は各人がそれぞれ自分に見合った方法を…

「響け!ユーフォニアム2」を観終えて

昨年放映された「響け!ユーフォニアム2」に関しては、放映開始前に「期待と不安」と題して投稿し、かつ各回放映ごとにコメントの形で所感を述べていったが、無事最終回が終了した今の時点で、改めて全体の総括をしてみたいと思う。 結論から申せば期待は決…

佐村河内 守を擁護する気はさらさらない、だが…~吉本浩二「淋しいのはアンタだけじゃない」

物心ついた時には「鉄腕アトム」があり、小学生時代に「ブラックジャック」の連載にリアルタイムで接していた世代ということもあって、手塚治虫作品は今もなお自分にとって特別な存在であり続けている。そんなだからこそ数年前に「ブラックジャック創作秘話…

新垣 隆の新作交響曲「連祷」を聴いて

あの"新垣 隆"が新作を、それも交響曲を発表し、しかもそれがDECCAからCDが発売されると聞けばさすがに気になってしまい、どんな曲だろうと思わず買ってしまった。 新垣 隆という作曲家、まぁ僕も他の人と同様、一昨年の一連のゴーストライター騒ぎの際に…

忘れられた危険

今日ふと気になった事がある。近頃は覚醒剤や大麻、危険ドラッグなどのニュースが横行しすぎて、「シンナー中毒」というものをめっきり耳にしなくなってるな、と。 自分が学生の頃といったら、"麻薬"なんてものはせいぜいTVの刑事もので出てくるぐらいで、…

イアン結び

ウォーキングを日常的にしている身としては、その最中で靴紐がほどけてしまうのは非常に気にかかることだ。ほっとくとほどけた紐が歩く度にぶらんぶらんして気持ち悪いしかつ危険。中断して靴紐を結び直すことになるのだが、なんだろう、急いで結ぶのが悪い…

 天才"傍流"マンガ家の限界~岡崎二郎「ビフォー60」

岡崎二郎の名前は一般にはどれだけ知られているだろうか? 一部コアなファンからは「マンガ界の星新一」「藤子・F・不二雄の正統な後継者」と称されるまでに高い評価を維持し続けているのだが、おそらくその名を聞いて「ああ、あの…」と分かる人は相当マニ…

漢字書き取りの効用

数か月前から毎日漢字の書き取りを始めました。 思い立ったその日になんか適当な問題がないかとネットで探して「毎日漢字」というページを見つけ、毎日15問づつ、内容的にも自分に適当そうなのでその日のうちにノートに書きだし始めました。そのノートももう…

哀悼 三好 銀

来月発売されるマンガの新刊をチェックしていて"三好 銀"の名前を見つけ、「おお、久々に新刊が出るのか」と喜んだのもつかの間、「追悼作品集」の文字が目に入って硬直した。 え…三好 銀って――亡くなったの? あわてて検索してみると、今年の8月末、膵臓が…

レニングラードフィルとサンクトペテルブルクフィル

先日NHKで放送されたテルミカーノフ/サンクトペテルブルクフィルの演奏するショスタコーヴィチの交響曲第7番「レニングラード」を聴いて、なんとも複雑な気持ちになった。 僕がクラシックを聴きはじめた中学時代、レニングラードフィルとと言えば"泣く…

「響け!ユーフォニアム」第2期への期待と不安

今週からいよいよ「響け!ユーフォニアム」の続編、所謂"第2期"の放映が始まる。昨年、いい歳こいてこのアニメには思いっきりはまり、TVの総集編と知りつつ劇場版にまで手を出してしまった身としては、楽しみにしない訳にはいかない。 一応言っておくと僕…

「冗談の通じない奴だなぁ」

と言う輩ほど、往々にして冗談では済まされない事をしているものだ。

緩慢な悲劇~ヤマシタトモコ「花井沢町公民館便り」

子供の頃にはちょっとありえなかったことだけども、最近は新聞でもマンガの書評が定期的に載るようになった。知ってる作品が取り上げられていればどんなふうに書かれてるかついしげしげと見てしまうのだが、こういうのに執筆している人はちょっと斜に構えて…

リードが"へたる"とはどういうことか?

「1周回って知らない話」といえば最近やってるTV番組だけども、それとは別に、気がつけば自分のまわりにもずっとやってるのに改めて考えてみるとどういうことか分かってない事があることにある日突然気がつかされたりする。そういうのって「今さら他人(ひ…

"厄災"としてのゴジラ ~「シン ゴジラ」を観て(ネタバレ注意)

遅ればせながら先日、話題の映画「シン ゴジラ」を観てきました。 子供の頃、TVや映画で怪獣に囲まれて育ったおかげで今でもそういうものに対する抵抗はないけども、一方でやはり大人になるといろいろ目線も上 がってきて、正直子供だましのものを今更観る…